ホーム > 詩人の部屋 > 矢井 結緒の部屋 > 引きこもりバッカス

矢井 結緒の部屋


[27] 引きこもりバッカス
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


軽薄さを
コアに届くほど
厚く重ね着して
冬の季節に
引き籠もる
春になって
すべて脱ぎ捨てたら
その核心には
何もないことを
確かに信じてる

本当に
解け和えるのは
ライスグラタンまがいの
寡黙なミトコン・ドリア
ばっかしで
空回り滑るのは
発酵熟成を待ちきれず
饒舌に拍車をかける
バッカスで...

東北生まれでも
肥後モッコスでもない
要するに
ただのバカっす、わたし

かしこ









2009/02/08 (Sun)

前頁] [矢井 結緒の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -