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矢井 結緒の部屋


[73] 風の流儀
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


暴れて
逃れたがる感情
破れやすい言葉で
すくい取って
どうせ
直ぐに弱ってしまう
夏の金魚
生き残った例しのない
通りすがりの感傷
風鈴が
上手に風をかわして
ひとつ歌った後
湿り気が渇いた

2009/07/23 (Thu)

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