詩人:矢井 結緒 | [投票][得票][編集] |
湿度80%の
肉体に引き籠もり
日毎2リットルの
アルコホール燃やして
千鳥足で生きている
持続可能なレベルで
地球に優しく微笑んで
見えない明日に
二酸化炭素の溜息をつく
言葉に
自分好みの色をつけずに
迷走する気分を
一筆書きでなぞるけど
泣いてるからって
一拍遅れて
大丈夫?とか言って
肩に手かけたら
セクハラで訴えてやる
「仕合わせになろう」
なんて努力目標よりも
「仕合わせにするよ」
とかの約束の方が
リアルに嘘っぽくて好き
ほんとは
あたしの方が強いのに
あなたの証拠のない自信に
騙されたくて
くさいセリフにも
瞳孔開いてみせたり
好感神経は単純過ぎて
走ってきた
ドキドキの動機を
好きかもなんて
容易く誤認するから
ピュア過ぎて
愛してるとか
軽々しくて
逆に言えないなんて
横縞な川が
下に流れてるからよ
逆にね
他の誰かを想像しながら
1人作業する夜は
電話してくれたら
息を切らして直ぐに
走って行くから
空の容器に
真空パックで詰め込んで
あなたに
届けてあげるから