あらかじめ結末を知っている机上の小説は読んでいる途中で判った気になって意欲が薄れる手付かずの空白の1ページずつに書き加えてたまの間違いは書き直しながら日々に増えてく過去と減ってゆく未来手と心の汗で湿った日記帳は読者を持たない自分だけの歴史書明日はどんな出来事が綴られているのだろう編者も知らない
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