詩人:矢井 結緒 | [投票][編集] |
たった今
大地に零れ落ちた
在り来たりな物でも
時代の地層に埋もれて
価値ある物になるかも
知れない
世の中に新しい物は
ひとつもないけど
角度を変えれば
多少は見栄えが良くなる
刺激に疲れ果て
体育座りの膝に
顔を埋めたはずなのに
キッカケさえあれば
また夢を見れるかも
なんて淡い気体に
虹とか架けて
明日も降るはずの雨に
薄目開けて身構えている
明けない梅雨はない
ツマラナイ冗句で
強がったりすると
きっと意地悪されて
ずっと明けない気がする
天気気にせず
呑気に構えて
元気を装えば
活気に溢れる
座布団いらないから
晴れて