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矢井 結緒の部屋


[94] 切り捨てた爪の先
詩人:矢井 結緒 [投票][編集]


欲しいものは
たくさんあって
本当に必要なものは
いくつもない

手に入らないのは
要らないからだと
思うことにした

目醒めても
覚えていないから
夢は見なかったのと同じ

荒唐無稽な
コラージュより
実現可能な
イマージュ描いて
眠れない夜を
眠らない夜に置き換えた

爪の根元の三日月が
白々しく朝の空に
取り残される前に
不必要を
切り棄てたら
パチン!と
意外に大きく
渇いた音をたてた

2009/08/29 (Sat)

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