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山鳩の部屋


[12] 天の川
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ゆらりゆらり揺れる
笹の葉に吊られた短冊の
願いは天まで届けば
ひとすじのながれ星

君は浴衣の袖を持ち上げ
川面にそっと手をかざす
水に触れた指先
やわらかなその仕草に
君への愛しさ溢れる

不安な気持ちもう抱かないで
やがてきっと来るそう信じた
あの頃をもう一度思い出して
想い育んだ願いはひとつ
ふたりの絆は永遠に

もう繰り返さない
過ぎ去った悲しみは
この川の流れに

天の川ふりそそぐ
空を見上げ
いつまでも君を守ってゆくこと
こころに決めた思いを
今あの空にゆだねる

2006/07/21 (Fri)

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