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山鳩の部屋


[15] 蝉の抜殻
詩人:山鳩 [投票][編集]

時は止まり明日もない


色もなく音もなく


錆びた針は身じろぎもせず


あの日の時を指したまま


こころの拠所を無くし


悲しみだけが置き去りに


失われた時は戻らず


私のこころ


動かない蝉の抜殻のように


ただ一点をみつめる

2006/07/22 (Sat)

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