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山鳩の部屋


[17] 深憂
詩人:山鳩 [投票][編集]

気付かぬうちに君は

驚くほど懊悩するくらい

悉皆大人になり

私だけが取り残されてしまう

やがて私に厭きてしまい

君が遠く遠くに

手の届かぬ世界へ行ってしまう

そんな寂寥の感に苛まれる

愛しさに溢れる君

揺らぐ事のない君への

想いと裏腹に

それを上回る愁然たる揣摩が

耐えきれないほどの心掛かりとともに

私の肩に伸しかかり

斜陽が鬱ぐ横顔赤く染める

2006/07/29 (Sat)

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