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山鳩の部屋


[18] 砂漠の記憶
詩人:山鳩 [投票][編集]

吹きすさぶ砂漠の風に


大切な君の記憶が削り取られてゆく


君のしなやかな髪


君の澄んだ黒い瞳


君の艶やかな肌


君の濡れたような唇


君の冷たく柔らかな指先


君が私にくれた言葉


君の偽りのない優しさ


何もかもが


無情に容赦なく乾いた砂漠を吹き荒れ


黄色い砂粒が風紋となり


硬く握り締めたこの手から奪ってゆく

2006/07/31 (Mon)

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