君が好きだったこの『花みずき』という歌君と会う時いつも聴いていた君はどこか自慢げに私にこの歌を教えてくれたこの街並みにも花みずきの花がようやく咲き始める白い花弁が十文字に春の木漏れ日に揺れて清楚に咲きはじめる季節はめぐり君が去ったこの街で今ひとりこの歌を聴く
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