沈みゆく夕陽に照らされてうっすらと微笑んだ君の横顔汐風にそよぐ髪は茜色にきらめいている大いなる海を駆けてくる風は冷たくてどこかしらこころに奏でて通り過ぎてゆくずっと憧れていたこのひととき人恋しさを募らせるこの秋に君は僕の傍にいる親水性防波堤の手すりに君はからだを預けて振り向きざまに呟いたずっと離れていた時間を埋めるそのコトバに僕のこころの中のあの日がまたよみがえったこんな素晴らしい愛に最後まで最後までこたえていきたい
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