ホーム > 詩人の部屋 > 山鳩の部屋 > たいむましんにのって

山鳩の部屋


[73] たいむましんにのって
詩人:山鳩 [投票][得票][編集]

ぼくはあのころにもどりたい

たいむましんにのって

あのころのきみのめのまえにあらわれて

ごめんそれにありがとうと

そのことばをつたえたい

きみのこういをうけいれることができず

やさしいきみを

つめたくあしらってきらっていた

ちゅうがくせいのぼくのこころは

まだまだみじゅくで

そんなきみのたいせつなきもちを

だいなしにしてしまった

まわりのくらすめいとから

ひやかされてうわさされて

それがいやでどうしようもなく

ことばもかわさずめもあわさず

むししつづけていた

あれからおおくのときがながれた

いまかのじょは

あたたかなかていをもって

しあわせにくらしていることだろう

そしてぼくのことなど

すっかりわすれて

あたたかなにわのしばふのうえで

ほほえんでいることをだろう

ぼくはときどきおもいだして

そうねがっている

2007/11/07 (Wed)

前頁] [山鳩の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -