砂浜に付けた足跡に静かに入り込む海水のようにあなたと私は出会ったあなたも私も心に大きな穴をあけ心のありかさえ見失っていたそんな時潮の流れに導かれてあなたは私の前へ私はあなたの前へほんのわずかな時間と言葉だけで何の抵抗も感じず何の疑いも持たず二人はひとつになった身体からあふれ出ようとする程の満たされたこの想い・・・私は今あなたという大海原を気ままに漂っている二人の心のありかはここだったんだここだったんだね
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