ホーム > 詩人の部屋 > 山猫の部屋 > 心のありか

山猫の部屋


[27] 心のありか
詩人:山猫 [投票][編集]

砂浜に付けた足跡に

静かに入り込む海水のように

あなたと私は出会った


あなたも私も心に大きな穴をあけ

心のありかさえ見失っていた


そんな時

潮の流れに導かれて

あなたは私の前へ

私はあなたの前へ


ほんのわずかな時間と言葉だけで

何の抵抗も感じず

何の疑いも持たず

二人はひとつになった


身体からあふれ出ようとする程の

満たされたこの想い・・・


私は今

あなたという大海原を

気ままに漂っている


二人の心のありかはここだったんだ


ここだったんだね



2004/11/12 (Fri)

前頁] [山猫の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -