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綾の部屋


[33] 月色ファンタジィ
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薄手のカーディガンを
パジャマの上から羽織り
ベランダで見る澄んだ月

ただ眺めるつもりが
あたしを振り返ったり
阿呆な妄想に走ったり
夜の魔力に負けていく

伸ばすと決めたのに
切ってしまった髪が
頬にかかり好い香り
未練なく好きになれる

にゃあお

闇に隠れて鳴いた猫
きっと格好いい黒猫
金色の目をした黒猫

にゃあお

甘ったれた猫撫で声で
月におねだりする
あたしだって
女の子したいの

2006/11/17 (Fri)

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