薄手のカーディガンをパジャマの上から羽織りベランダで見る澄んだ月ただ眺めるつもりがあたしを振り返ったり阿呆な妄想に走ったり夜の魔力に負けていく伸ばすと決めたのに切ってしまった髪が頬にかかり好い香り未練なく好きになれるにゃあお闇に隠れて鳴いた猫きっと格好いい黒猫金色の目をした黒猫にゃあお甘ったれた猫撫で声で月におねだりするあたしだって女の子したいの
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