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綾の部屋


[5] 月日
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君が消えた帰り道
月だけが素直に
僕と共に歩いてた

鼻がツンとするほど
外気は冷たくあたる

ふと気がつくと
ポケットに残った
一握りの温もりは
優しさで滲んでた


君が映えた夕空は
月影がさらって
僕の時を夜にした

星が凛とするほど
涙顔が目に染みる

なぜ流れるの
想い出だけ残して
かつての温かみは
哀しみで滲んでく


最後に君がくれた
ありがとう
抱き締めすぎて
くしゃくしゃになって
柔らかく丸まってゆく

あの陽のように
この月のように
柔らかく丸まってゆく
僕たちは許されている

2006/04/09 (Sun)

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