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綾の部屋


[56] 夕焼けをわたる
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夕日に透かしてみた
おれんじの手紙

ひみつの声を詰め込んだ
少しさびしい匂いがした

時のうめかた尋ねても
水面にさざ波が立つだけ

空にとけこんでく色が
私と君を染めあげる

ひとにぎりの言葉
ためらってしまうから

また背中を見送るだけ
小さな幸せ残したくて

つま先でくすぶる想いを
今日の上に転がして帰る

家路に向かうけれど
寄り道したいような

2008/11/18 (Tue)

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