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綾の部屋


[95] 帰り道
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同じ空の下にいても
すれ違うことはないけれど
空模様も帰り道も違うけれど

茜の余韻に立ち止まり
思い浮かべたことは君のこと

制服の少女は
夕焼け空を写していったよ

私も届けたいと思ったけれど
暮れていく時間を切り取って
今日は胸にしまっておくの

君の声と私の声が
繋いでいるものは
形にはできない心

悲しくて泣いてるときも
他愛ない話で笑うときも
君の声が私を抱きしめる

君は1日の終わりに
私を呼んでくれる

もうすぐやってくる夜は
同じ色をしているから

私は夕焼けの端を
そっと見送ることができる

2010/07/15 (Thu)

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