ホーム > 詩人の部屋 > 裕樹の部屋 > 2.ホワイトホール

裕樹の部屋


[172] 2.ホワイトホール
詩人:裕樹 [投票][編集]

星空を泳ぐ鯉は
輝くことを許されず
何でも飲み込み
ブラックホールと呼ばれるようになった

星の泳ぐダイヤは
そんな鯉が羨ましかった

誰にも気づかれない事は
どんなに平和なんだろう

利用される事に嫌悪した
星の泳ぐダイヤは
夜と同じ色になる事を夢見て
星を吐き出した
だけど
輝きを失うことはなかった

2009/03/01 (Sun)

前頁] [裕樹の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -