詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
マングローブの森で
きみと 二人きり
光の射す方へ
手をのばしてみたけど
堂々巡りの 僕たち
むしろ
袋小路なら あきらめもついた
もう 僕は
迷ったりしても いいんだ
二人なら
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ここで 待っていよう
いつも ここで
遠くの都会の光を眺めて
ここで 待っていよう
いつも ここで
毎日 姿を変える月に見守られて
ここで 待っていよう
いつも ここで
きみが あらわれるまで
あの日 きみが
ここに帰ってくると言ったから
ビルのてっぺんの明かりが またたく
遠くで 私に合図を送る
合図を送り続けている
赤く 点滅しながら
シアワセかい?と 手をふる
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
悲しかったことも
苦しかったことも
忘却の彼方だ
今では もう
デパートの屋上から 夕陽を見ても
電車の窓から あの坂道を眺めても
涙も でない
大切なものに 出逢えたことに
感謝さえ
悲しいことや 苦しいことばかり
続くわけではない
それでも ときどき
なつかしさに 胸が痛んだら
帽子のつばを すこし下げて
あの丘で 泣こう
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虹という名の プールで
きみは 泳ぎ続ける
その指の先に
何を みているの
虹という名の プールは
きみを 自由に泳がせ
誰からも
ぼくからも
きみを 遠ざけてしまった
詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
春でも夏でもない季節に
友達にも恋人にもなれない
キミと 出逢ってしまった
夏になったら
何かが 変わるだろうか
恋は いつも
終わるものなのだろうか
それなら もう
僕たちは
ただの二人で いいんだ