詩人:望月 ゆき | [投票][編集] |
高架線の向こうには
なにか どこか ちがう世界がある
なにも どこも ちがわない世界がある
けれど
そこには たどりつけない
だから
そこには べつに たどりつきたくもない
やるせないirony
たとえば それは
時に 気休めだったり
時に ぬくもりだったり する
おかげで
僕の思考回路は 乱されっぱなしさ
けだるさに 堕ちてゆく
僕の気も知らないで
高架線の向こうから
加速度でやってきた
また 五月病
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何も 見えない
手を伸ばしても はじまらない
はじまりは いつも 真っ暗闇で
何もないところから
何かが うまれる
みえるものは その先に広がる 空間
暗闇を 好きになってしまった。
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手をつないで ぐんぐん歩いてくれた
よりそえば 支えてくれた
泣いたり
笑ったり
おこったり
なぜ と問うたなら 困っただろうに
そして
笑顔で「さやうなら」と 言った人
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月が 赤いのも
夜が 蒼いのも
僕のせいじゃないさ
誰のせいでもないさ
全てに 背を向けて
僕から 去っていった
あの娘が
僕に Uターンするように
あの娘の 好きだった
夜想曲(ノクターン)を おくろう
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流れて
流されて
過ぎてきた時間は わずかでも
たしかに ふたりは
同じ場所に
同じ気持ちで
存在してきた
「これから」という時間が
ふたりの 課題
かわらないものって あるのかな