バックミラー越しに
何度となく　目があった

つまらなそうなキミに
ただ　笑ってほしくて
つい　ヘラヘラしちゃったんだ

ぼくたちは　もう　恋かもしれない
ぼくたちは　まだ　恋じゃないかもしれない

ふたりなら　それでいい

「きらい」という　ことばを
口に出せるようになって
恋愛が　とても　上手になった

「すき」という　ことばを
口に出せなくなって
恋をするのが　下手になった

電話がつうじたら
とたんに　情緒不安定

それまで
バロメーターは　最高潮だったのに

夜は、だめだね

駅まで　ならんで歩いてくれた

ただ　それだけが

どんな愛のささやきよりも
永遠なのです

おそらく　ぼくは
求められる　ということだけを
求めていたのだ

そこに　他意はなく
そこに　故意もなく

ましてや　恋なんて　これっぽっちも

結果って　なに

悪いことだったの？
だって
したかったから　しただけだ

彼女のことは
ちゃんと　わかってる

わかってるのと
あきらめるのとは
ちがうのよ

たいせつなものだけ
抱きしめていて


わたしじゃなくても

へぇ

僕みたいな人のこと
月夜がらす　って　いうらしいよ

ちょっと　かっこいいよね

さよなら国は
朝でも　夜でも
「さよなら」とあいさつします。


さよなら

さよなら


ほんとの　さよなら　よ

ふぅん、ぼく　よくわかんないや


こまったわ

こまったね


さよなら国は　
さよならがあいさつなので
本当の　さよなら　が
やっかい

それは　幸せか　
それは　不幸せか

さよなら国の誰にもわからない


今日も笑顔で交わす

　さよなら

　　　　さよなら