望月 ゆきの部屋
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[20] 境界線
今になって 考えてみると
もう 途中から
おわりが はじまっていた
ふたりだった
2004/02/21 (Sat)
[19] レール
このレールの上を
たどっていけば
きっと キミにたどりつくのだろう
レールは まっすぐだろうか
2004/02/21 (Sat)
[18] 打算
はなれてしまうのね
ほんとの ほんとに
遠くに
心だけじゃなくて
涙が 消えないうちに
ふりかえってほしい
そしたら すこしは
2004/02/20 (Fri)
[17] 蕎麦屋
きみとはよく
駅の近くの 蕎麦屋にかよった
いつも ざるそばを食べるきみが
くっつきすぎの麺を
一生懸命 なんども なんども
箸で 持ち上げているのを 見るのが
好きだった
あれから 時計の針は何百回もまわり
あれから 地球は何週もまわり
ある日 駅の近くの蕎麦屋は
消えていて
一緒にかよった きみも
ぼくの隣からは 消えていた
2004/02/20 (Fri)
[16] タイプ
かなわないな、と
思わせられる人が 好き
2004/02/20 (Fri)
[15] 本能
たとえ きみが
ここからいなくなったとしても
ぼくは ごはんだって食べられるし
ぼくは 呼吸だってできる
好きにすればいいよ
2004/07/31 (Sat)
[14] 責任転嫁
西側の窓から 陽が射した
そして ぼくは 間がさした
西側の窓から 陽が射して
ぼくが きみを 刺した
太陽が いけない
2004/02/20 (Fri)
[13] 無垢
キミと
はじめてのものを
たくさんみて
はじめてのことを
たくさんしたいから
ボクは
今までずっと 何も知らずにいたんだ
2004/02/26 (Thu)
[12] 秘訣
かくしているものを
全部見せられたら きっと
キミのことは 好きでいられない
恋人どうしって
ひみつばかりだから いいんだよ
2004/02/20 (Fri)
[11] シアワセ
彼女は そうして つぶやく
「きっと すべて こんなもの」
何もかも 終わったわけじゃなく
まだ 逃げ込む場所をもっていた
彼女は シアワセだろうか
2004/02/20 (Fri)
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