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望月 ゆきの部屋


[142] 空が笑ったら
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

空が笑ったら迎えにきて


そう言って 
きみは去っていった

わかった 
とぼくは言った


ぼくは 
今もあの時のあの場所に立ち
一歩も踏み出せないまま
シャボン玉をとばしている


空のせいではない


雲ならいつも笑っているし
風ならいつも笑っている

太陽はときどき 泣くが
それはそうとして


空のせいではない


空が笑ったら 
ってきみは言ったけど


それがどういうことなのか
ぼくには 
てんで わかんないんだよ

2004/05/05 (Wed)

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