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望月 ゆきの部屋


[173] せかせか
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

目がまわるくらい
忙しく せかせかと暮らそう

やることない とか
ひまだよ とか
くそくらえで 暮らそう

交差点の信号待ち

青信号の後ろから
パンッと 響く
短距離走のスタートの合図

コンビニまで猛ダッシュ
日替わり弁当猛奪取

せかせかの 成果だ

昨日の誰かのさよならも
さっきの誰かの叱責も
するりと忘れるくらい

何も 何も 考えるひまはない

エレベーターの前でさえ
せかせか 足踏み


とはいえ
お腹はグーと鳴る



それは それで。

2004/04/23 (Fri)

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