空が群青を増し黒い鳥の列が視界を横切りどこかの汽笛をよそに寝床に向かう遠い汽笛の中では知らない誰かが知らない誰かと別れを歌っているそこに色は ない別れの歌を聴きながらテールランプがしみて視界不良だと舌を鳴らすしみたのはたぶん眩しさではないが夕暮れの空がひどく眩しいラムネももう全部食べ終わっちゃったよねえ僕に 何ができる?
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