寝ているすきに
あの娘の目ん玉を
拝借してきてしまった
薄目をあけて眠る癖が
あまりに
かわいかったから
鼻でも 耳でも
なんでも良かったけど
薄目にやられた
枕元に置いたら
見られてる感じ
で 眠れないので
ギュッと抱いて寝た。
あの娘の夢を
みた
ひどく素敵な夢のせいで
うっかり
目ん玉のことを忘れて
歯磨きしてたら
目玉焼きの黄身の上で
こちらをにらんでた
ごめんよ
目ん玉。
黒目のとこに
ぼくのシールを貼って
返しとこう
寝ているすきに
目覚めたら
もう
世界はぼく
ごめんよ
目ん玉。
2004/05/23 (Sun)