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望月 ゆきの部屋


[232] ブルーホール
詩人:望月 ゆき [投票][編集]

秒針がふるえて
ぼくは ただ
青くなってゆくばかりだ

深みが光を吸収し
かわりに
無数の粒子が
まとわりつく

探してた言葉は
どこにも見えず
たえなまく


見上げると
水と空の境界線は
消えていた

いつだって
きみには
垂直でふれていたかった
だけ

2004/06/17 (Thu)

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