あしもとから吸い上げたあしたの記憶が葉脈をつたって四肢に達しやがて、蒸発してゆく芽生えを待つからだにクロスする光合成の日々涸れているのは喉なんかじゃなくわたしの中心だったヒースの上では流れ出るものはすべて潤いとなり太腿からしたたるたとえば血液でさえも意味をもつときどき 左のてのひらにたまった雫のせいで軸が揺らぐと 夜がめまいの速度でおそってきてあしたの記憶ばかりが増えてゆくそうして またわたしはそれを吸い上げる
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