詩人:亞利芻 | [投票][得票][編集] |
深夜0:00
ボクは眠い目をこすり
拾ってきたマフラーを巻いた
ピンクと白の色が好き
ハートのトコロは
虫が食べちゃって穴だらけ
巻くとちょっと暖かいのは
誰かと誰かが想い合っていたから
まだ幼い化学者が捨ててしまったクルクル眼鏡をかけたら出発だ
ザクザク カンカン
ゴミだらけの街を歩けば
何もないかのように歩く人達
踏みつけられたゴミを
ボクは拾い集める
それがボクの仕事だから
辛くはないさ
だってほら
こんな良い物落ちてたよ
ビックリするほど速く走れる
靴なんだよ
コッチのオモチャの羽は
大空だって翔べるんだ
嘘じゃないよ
嘘なんかついてないんだ
ちゃんと信じれば叶うんだ
使えるんだ
ボクはゴミ当番
ボクが集める物は
持ち主のいなくなった夢達なんだ