詩人:夢野咲道 | [投票][得票][編集] |
あんたに別れを言われた時も平気な顔して笑ってみせた
強がりは得意じゃないけど
だって、それしかないじゃない?
「お前は強い女だから」って言われたら
そう言われたら泣けないじゃない?
悲し過ぎると涙も出ない
空っぽな心には涙も溜まらない
それからあたしは涙を忘れた
あんたの事もとうに忘れた
それからあたしは泣けなくなった
悲しい場面で泣けないあたしは
冷たい女と思われたくなくて涙を流すふりしてみせる
あんたの残したタバコの味は辛くてあたしの心にしみた
覚えたタバコの煙の中に
あんたが霞んで泣きたくなった
「お前は強い女」だなんて、
あたしの何を見てきたつもり?
あんたの似合いは泣き虫女?
あたしは意地でも泣かないと決めた
涙を忘れた女になって
あんたの事を見返すつもり
それからあたしは泣けなくなった
悲しい場面で泣けないあたしは
嫌な女と思われたくなくて涙を流すふりしてみせる
それからあたしは泣けなくなった
嘘の涙で心を隠す
嘘の涙で涙を隠す