詩人:夢野咲道 | [投票][編集] |
心の中には
いつも天使と悪魔が棲んでいると言う
天使は心の正しさを説き
悪魔は心の求めるままが正しいと囁く
天使は真実の中に真理を探せと言い
悪魔は嘘の中に真実を探せと言う
この世の中に
真実と嘘しか無いとしたなら
希望はどっちに入るのだろう?
夢はどっちに入るのだろう?
天使の言葉が耳に痛いのは
人間の過ちを知っているからだろう
天使の言葉が心に刺さるのは
人間の愚かさを知っているからだろう
悪魔の言葉が心地良いのは
人間の弱さを知っているからだろう
悪魔の言葉がいつも甘いのは
人間の本質を知っているからだろう
天使の言葉がいつも正しいとは
いったい誰が言ったのか?
悪魔の言葉が邪悪なものだと
いったい誰が決めたのか?
正義と悪の判断は
いったい誰がするのだろう?
どっちが天使で どっちが悪魔か
いったい誰が決めたのだろう?
天使は悪魔を嘘つきだと言い
悪魔は天使を偽善者だと笑う
今、必要なのはどっちだ?