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ふぉれすとの部屋


[34] my history
詩人:ふぉれすと [投票][編集]

何があったのか
解らなかった
気づいたときには
担架の上にて
左足の感覚が
無かった事だけが
鮮明に思い出せる

救急車は呼ばれず
応急手当もされず
ただ放置されて
腫れ上がってく
膝の内側を見て
選手生命の終演を
はっきりと感じた

諦められない
全てを賭けた日々
無駄にしたくない
今までの努力
焦る気持ちだけが
空しく空回りして
不治の怪我へと

廃人となった
その後の夏の日
同時に神の存在も
人間の言葉さえ
信じなくなった
ただ信じるのみは
己の復習心のみぞ

新たなる道を
見出したとき
重たい足枷が
少し軽くなった
気がしていた
君も僕と一緒に
いてくれたから

違う戦場に立って
自分の居場所も
見つけ出せた
安定した日々が
逆に怖すぎて
逆に不安すぎて
自分を見失った

今は今の自分が
正しいのかは
解るはずもない
基準もあの時
消えてしまって
感情もなんだか
薄れてしまった

結局はあの時に
空っぽになった
だから0からまた
自分を作り直し
それは不安で
だけど新鮮で
無限の可能性が

新たな自分は
まだまだ未熟
もう足は確かに
良く動かないけど
リセットしなきゃ
今頃たぶん駄人間
今はただ未来へと

2006/01/31 (Tue)

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