詩人:ふぉれすと | [投票][得票][編集] |
他人を傷付けたってお構い無しに
自らの欲求を満たすがため
言葉という凶器を振り回す僕らは
きっとエゴイストという名の殺人鬼
本当に人を殺してしまう奴は
殺人鬼と言うよりむしろ逃亡者
この言葉による殺し合いの世界からの
昨日も一人殺されてしまった
鉈のようにそいつを斬り裂いたのは
たったひと振りの鋭い太刀
そいつの薄汚れたピンクの心は
音を立てて真っ二つに割れて堕ちた
でも殺した奴の心は返り血も浴びずに
今もギシギシ音を立てて動いてるんだ
ある日背後から斬られてしまった女
その切っ先は心も体も切り裂いた
もう立ち上がることもないだろう
そう思って眠りに就くはずのを彼女を
救い出したのがある人の一言
魔法なんて有る訳ないと思うだろ?
でもこっちの世界には有ったんだ
今日も至る所で犠牲者が出ている
しかしNEWSで取り上げられる事は無い
たまたま逃亡者が出た時だけ
表の世界に知らされるのみ
この世界にとって優しいのは暗闇
残酷なのは光が射し込む現実の世界
ああ戦う僕らは殺人鬼