鳴り止まないのですこんなに腐りそうな 青空の下にいても鳴り止まないのです眼の前で貴方が 微笑んでくれていてもまるで 僕の身体に 染み込んでいくようにまるで 壊れたレコォドの かすれた音のように沢山の人の 笑顔の下の憎しみの 声が異界の住人達の 嘆きの歌がカタチをなさない 不安と殺意 が水滴が弾かれた 残響のように空気を別のものに 変えてしまうかのように針のような 雨音となって...鳴り止まないのです鳴り止まないのです
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