詩人:在音 | [投票][編集] |
例えばこうして話をしていても
無理に厭世的な物言いをして
同情されたがったり
まともに見つめあえもしないくせに
僕の全てを理解しようとしているなんて
有難くも小賢しい信念で接してくれている
貴方に僕は嫌気がさしていた
少なくともまだ気付いてもくれない貴方は
伏せ目がちな僕の微笑にも
何時も通りの返事を返してくるだろうし
逆に僕の気持ちなんか
もうどうでもよくなっていて
僕の微かな唇の震えや
不安定な視線の行方にさえ
無感心なままだろう
だから僕は
もう貴方からは何も求めず
本当に僕の住みやすい部屋に
引っ越そうと想うのです