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在音の部屋


[18] 予感
詩人:在音 [投票][編集]

例えばこうして話をしていても
無理に厭世的な物言いをして
同情されたがったり

まともに見つめあえもしないくせに
僕の全てを理解しようとしているなんて
有難くも小賢しい信念で接してくれている
貴方に僕は嫌気がさしていた

少なくともまだ気付いてもくれない貴方は
伏せ目がちな僕の微笑にも
何時も通りの返事を返してくるだろうし

逆に僕の気持ちなんか
もうどうでもよくなっていて

僕の微かな唇の震えや
不安定な視線の行方にさえ
無感心なままだろう

だから僕は
もう貴方からは何も求めず
本当に僕の住みやすい部屋に
引っ越そうと想うのです

2004/12/22 (Wed)

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