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在音の部屋


[31] 残像
詩人:在音 [投票][編集]

白い月(クラゲ)が凍る
空気の雫が光るほどに

誰も近寄れない夜

刻まれていく時間の音さえも
雪が空気に触れる音も
僕に流れる血の音さえも

記憶がかすみそうになる夜

吐き出すのを拒むかのように
思いを喉元に留まらせる

海岸が浸食していくように
零れた血が布に吸い取られていくように

とても静かな 朝になるまでの時間

2004/12/28 (Tue)

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