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都森 善太の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 欠け弾き
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タバコの自販機へ続く路で
いつかの
君たちを見かけた

いつまでも
なんて歌詞は
信じてはいないけど

ずっと前に
練習したギターは
一曲しか弾けなかった

いつかと
同じカタチを
眺めていて

月の夜は
冷たいメンソールの
匂いがする

2007/07/17 (Tue)

[2] よく作られた偶然
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まだ出会ってはいない
すぐに見つかる答えなら
渡す必要なんてない

だからもう少しだけ
変わらないでいてくれ

流れていく平行面ばかり
温かさはないくせに
感じやすいんだ

だからもう少しだけ
伝えないでいてくれ


2007/07/17 (Tue)

[3] 静かなほし
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都合の
いいときにだけ
流す涙は癖になって
明日も
やっぱり雨が降る

生物的な
スピードなんかは
精一杯
強がったりしてるうち
朝が来る前に
流されていった

そんな孤独という数には
たくさんの自由が
隠されている

2007/07/18 (Wed)

[4] ソラリ
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空色の傘を探している

雨降りの日に出て行ったまま
帰ってこない

明日の空模様をうかがう

空色の傘を探している

あの雨降りの夜に
掴みそこねたままで
空を見上げる事も
握りしめる事もない

空色の傘を探している

2007/07/19 (Thu)

[5] 雨音
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それなりに
うまく生きてはいるけど
別れを伝えるのは
相変わらずに
うまくならない

降りだしたノイズから
耳を塞いで
泣いていたのが
誰だったのか
うまく聞けなかった

2007/07/21 (Sat)

[6] リップサービス
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あの唇はよく動き
よく喋りはするけれど
本当の事は
伝えようとしない
言葉なんてそんなものだ
パクッと口にくわえれば
それが愛だなんて
とても簡単だ

2007/07/21 (Sat)

[7] アルバムの匂い
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何回目なのか
もう数えていない
季節なんかよりも
気付けば隣にいた
そんな一言が
何度目なのか
分からないけど
いつか出会っていた
君になら

2007/07/21 (Sat)

[8] BRAIN LEECH
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走って通り抜けた
古ぼけた踏切も
今は靴のせいにして
止まらない影を
ただ待っていた

通りすぎていく
よろめいていて
二人乗り限定の自転車に
道を譲りながら

あの夏の日になら
殺されてもよかった

2007/07/23 (Mon)

[9] 嘘つき
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よく嘘をつく

天気予報と同じくらいに

その嘘は忘れられて

君の

お気に入りのTシャツは

まだ乾かない

2007/07/23 (Mon)

[10] キッチンを壊す
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一人欠けた体温
 3と6
忘れていった吸い殻
 2と4
名前も知らない一日
 7と9.1
覚めていてみた夢
 0と1

無理矢理連れ出されるのは
嫌いじゃない
時々に笑ったりして
 5と5.0

2007/07/23 (Mon)
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