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都森 善太の部屋  〜 投稿順表示 〜


[11] 夏とラムネの色
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心配しなくていい
またいつもの
なつがやってきただけ

透かして見えた
ガラス玉みたいに
その真ん中にあるのは

何度でも繰り返して
眩しいきもち
優しい後悔

2007/07/24 (Tue)

[12] ピーナツバターライス
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久しぶりに晴れた
夕暮れの空を
懐かしい詩
あいさつ程度に
心残りのスイッチ
繋いだ
夜が来る前は
溜め息が深呼吸に
変わる
加速
どこまでも
そろそろ帰ろう
後ろ向きの影を
切り取って

2007/07/24 (Tue)

[13] _wedding song
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俺だったのが
僕に変わって
緊張してスピーチする
君は
私になった

懐かしい公園で
日が沈むのがなんだか
とても寂しかった
初めて好きになった人は
全然タイプが違って
安心して笑いあった

友に
きっと今頃は
いいパパになろうって
あの公園で
語り合っているところだ
友に
きっと今頃は
僕は君を思い出して
故郷へ帰ろうとしている

Sへ

2007/07/24 (Tue)

[14] 九番目の送信
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同じような季節
まだ許してくれない
戻らない
さっきの一瞬

空を裏返して
同じ名前を叫んでみる
届かない
閉じ込めたままで

かなしさには
耐性があって
笑顔は思い出せても

2007/07/25 (Wed)

[15] 二度と言わないと決めた
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早く速く
心臓の鼓動なんかより
駆け抜ける
迷わない景色を
二度と来ないこの朝を
撮り続ける自分を眺めて
必死になって
僕はそれでも
傍観者の顔をしている

2007/07/26 (Thu)

[16] それは当たり前の風景
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形にならない物を
残した分だけ淋しくなる

どうして

それは
当たり前の風景

あまりにも偶然に
幸せだったので

それは
誰にも真似出来ない
当たり前過ぎる風景

2007/07/26 (Thu)

[17] 落下傘とピアノ
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どこまでなんて
くだらない質問を考えた
同じような空
でも出会っていた

一人になっても
変わらないここも
ようやく抜け出して
行こうとしている

まだまだつかめない
あの人から
あとどれくらいだろう

2007/07/26 (Thu)

[18] わすれもの
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電源を切り忘れた
スピーカーが溢した
静かな音を
雨と間違えた

一日の始まり

海の向こう側で
僕は馬鹿みたいに
忘れ物を探していた

2007/07/27 (Fri)

[19] 宇宙の性格
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描く事の出来る
少し先までの未来は
煙を吐き出す度に
段々と鈍くなっていく
間隔と感覚

六畳一間の現実主義者
理解する永遠は
存在しない
遡る分だけしか
その先は見えない

季節が過ぎる宇宙
プロペラが周り続ける
扇風機が首を垂れた

2007/07/27 (Fri)

[20] スローカーブ
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つまらない冗談に
笑ってくれた
モノクロの中で

それでもあなたは
進んでいるだろう

想像なんかより
少し先に

2007/07/28 (Sat)
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