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都森 善太の部屋  〜 投稿順表示 〜


[101] 春をまとう
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春を纏う
疑いもせずに
春を待とう

孤独だった
言葉の数に合わせて
だから
歌を詠う

知らなかった
心の中こんな風景が

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スライドシヨウ

泣きながら笑ってた
向く方向は同じ
吹く風は早すぎる
冬を忘れないように

春を纏う朝
そこだけはまだ新しい

2008/02/24 (Sun)

[102] ドラッグラグ
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いくら言葉を吐き出しても
伝わらない、
空腹感にひどく似ている

1、2、3
空を眺めている少年は
かつての僕の居場所だったり

3、2、1
モウソロソロだろ?
終わらせ方だけ思いつかない

そんなことより
いつ僕達は宇宙へ跳べるのか
それが問題だ


2008/03/08 (Sat)

[103] パンケーキの中心をくり貫く
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機械が唄う歌を聞いて
涙したんだ

冗談みたいな話

そんな僕らももうすぐ機械さ
日々、感じなくなってる

一日三個のドーナツを消費する
パンケーキの中心
くり貫いている機械に感謝


2008/03/08 (Sat)

[104] イズム
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その歪みを愛して
思いきり近付いて
握りしめて
痛みを感じなくなって

自分で付けた傷から
順番に忘れていくんだな

自慢げに
見せ付けている
そいつは全部
子供騙しだ
解ってる

夜を越えて
それが精一杯でも
儚さ脆さ
歪みを愛す
歪みを

2008/03/18 (Tue)

[105] 4月の恋
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慣れない場所と声
目が醒めれば君はいない
一言目が歌唄い
そんな哀しさを憧れて
もう慣れたよ

ところで
春は、まだか

サクサク咲くサクラ
咲きかけの小径
先を駆けて振り向かない
上辺だけのジンクス

ところで
春は、まだか

2008/04/07 (Mon)

[106] hitechjazz
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朝焼けの写真を
メモリから消した
まだ言葉が残ってる
予測変換と日付変更線

いつまでも特別でありたい
何処から始まるのか問題
初めから特別で無いのなら

るるりるら
鼻唄で唄うつぶやき
誰もいない路上
口上、世界は廻っている
るるらりら
同様、ここではない何処か宙

君はまだ帰らない

2008/04/09 (Wed)

[107] 悪夢街の街灯
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ロクでもない夜よりは
嘘つきばかり集めた小箱の中、
より
悪夢みたいな悪夢街街灯に
寄り付かない該当者
お前の事だよ
街頭で街灯を避けるように
なる
外套にスッポリしっぽり
頭を隠した該当者
おやもう朝ですか
ですよ
嘘ですよ街灯の灯りですよ
腐った肺からひといきれ
らりるれろれつ廻らず
るれるれれろ
悪夢みたいな悪夢街
ツケが溜まったゴミ溜めに
笑ってる
灯が灯る
笑ってね
まだまだ嘘をつき尽くす
時間はたっぷりある

2008/04/12 (Sat)

[108] オーバードーズ
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アタラシイ意識と感覚
言い過ぎて
ボロボロの言葉
思い出す
スピーカーの前で
訳も分からず
踊り狂っていた
ソレに似ている
あれも口を開けば
愛を叫んでいた
一人の詩人みたく
似ても似つかない

2008/04/12 (Sat)

[109] 春の雪と雨の春
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何処までも
遠く離れた
雨上がりは春の空で
溢れていくのは
虹みたいに
いい想い出ばかり

故郷へ

場面を変えて
もしもから始まる
いつもの空話
中心を一筋に

線路は

まだまだ辿り着けない
透明なガラス越しに
すれ違いな自分を見た

平行して、いくつもの
走り出すスピードに
探すのは諦める
またこんな春には
雨が降るかも



なんて、すぐに忘れた


2008/04/21 (Mon)

[110] 愛しのエレクトロニカ
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雨降りの小窓は
いつでも君を待っていて
三分おきに
問い合わせをする
海の向かう
どこか遠くに
混ざる雨の音と
つかめそうな
電子の匂い
見えなくなるくらい
バラバラにされて
音の粒子
思い出せるのは
泣き顔くらいのものだ

2008/05/18 (Sun)
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