詩人:都森 善太 | [投票][編集] |
何処までも
遠く離れた
雨上がりは春の空で
溢れていくのは
虹みたいに
いい想い出ばかり
故郷へ
場面を変えて
もしもから始まる
いつもの空話
中心を一筋に
線路は
まだまだ辿り着けない
透明なガラス越しに
すれ違いな自分を見た
平行して、いくつもの
走り出すスピードに
探すのは諦める
またこんな春には
雨が降るかも
なんて、すぐに忘れた
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アタラシイ意識と感覚
言い過ぎて
ボロボロの言葉
思い出す
スピーカーの前で
訳も分からず
踊り狂っていた
ソレに似ている
あれも口を開けば
愛を叫んでいた
一人の詩人みたく
似ても似つかない
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ロクでもない夜よりは
嘘つきばかり集めた小箱の中、
より
悪夢みたいな悪夢街街灯に
寄り付かない該当者
お前の事だよ
街頭で街灯を避けるように
なる
外套にスッポリしっぽり
頭を隠した該当者
おやもう朝ですか
ですよ
嘘ですよ街灯の灯りですよ
腐った肺からひといきれ
らりるれろれつ廻らず
るれるれれろ
悪夢みたいな悪夢街
ツケが溜まったゴミ溜めに
笑ってる
灯が灯る
笑ってね
まだまだ嘘をつき尽くす
時間はたっぷりある
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朝焼けの写真を
メモリから消した
まだ言葉が残ってる
予測変換と日付変更線
いつまでも特別でありたい
何処から始まるのか問題
初めから特別で無いのなら
るるりるら
鼻唄で唄うつぶやき
誰もいない路上
口上、世界は廻っている
るるらりら
同様、ここではない何処か宙
君はまだ帰らない
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慣れない場所と声
目が醒めれば君はいない
一言目が歌唄い
そんな哀しさを憧れて
もう慣れたよ
ところで
春は、まだか
サクサク咲くサクラ
咲きかけの小径
先を駆けて振り向かない
上辺だけのジンクス
ところで
春は、まだか
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その歪みを愛して
思いきり近付いて
握りしめて
痛みを感じなくなって
自分で付けた傷から
順番に忘れていくんだな
自慢げに
見せ付けている
そいつは全部
子供騙しだ
解ってる
夜を越えて
それが精一杯でも
儚さ脆さ
歪みを愛す
歪みを
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機械が唄う歌を聞いて
涙したんだ
冗談みたいな話
そんな僕らももうすぐ機械さ
日々、感じなくなってる
一日三個のドーナツを消費する
パンケーキの中心
くり貫いている機械に感謝
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いくら言葉を吐き出しても
伝わらない、
空腹感にひどく似ている
1、2、3
空を眺めている少年は
かつての僕の居場所だったり
3、2、1
モウソロソロだろ?
終わらせ方だけ思いつかない
そんなことより
いつ僕達は宇宙へ跳べるのか
それが問題だ
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春を纏う
疑いもせずに
春を待とう
孤独だった
言葉の数に合わせて
だから
歌を詠う
知らなかった
心の中こんな風景が
ランダム再生
スライドシヨウ
泣きながら笑ってた
向く方向は同じ
吹く風は早すぎる
冬を忘れないように
春を纏う朝
そこだけはまだ新しい
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そちらの空を夢に見た
記憶の真上の方向は空っぽで
空天気って呼ばれてる
予想図は変わらずに雨
真っ青なバツ印
想い浮かべては
まだ約束は守れてるはず
きっと
いつか
予兆も無いうち
あなたの中から
消えてしまう
そのかけがえのない
一瞬まで、