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都森 善太の部屋  〜 新着順表示 〜


[59] 肌寒い朝に。
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閉めきったカーテン
抱きしめた
匂いを
憶えておこう

小さな窓の外へ
小さな世界の内側

その場所には
季節以外、
何も存在していない

2007/10/01 (Mon)

[58] ねじれの円形
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季節は四回分

くるり

と一回転

プラス五歩分だけの成長

生まれ変わる
その色に何を重ねるのか

無くした記憶を数えて
同じ名前に恋をしてみたり


秋の道の中
想っていたのは
あなたです

2007/09/27 (Thu)

[57] わっか
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聞いたはなし
あの友人は来月に
月で結婚式を挙げるらしい
そこはいつでも満月だ

外した指輪を
月に重ねて
そんなことを
考えてみた

2007/09/27 (Thu)

[56] 負け犬ブルーズ
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自分をけなして
自分を否定して
自分が最低だとわめく奴ほど

自分を一番大切にして
自分が一番大好きです

そんな自分も
自分が一番大切でいたいから
自分を一番好きでいたいから

他人を大切にして
他人を好きになります

時に他人は他人でなくなり
時に自分は自分でなくなり

まぁ
そんな事はどうでもよくなります

2007/09/27 (Thu)

[55] ケモノは説く尊さを
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僕達は求める生き物だ
すぐに答えばかりを
例えばそれは用意されていても

僕達は欠けている生き物だ
補うために欠けていって
カタチはいつも同じじゃない

僕達は否定する生き物だ
否定するためにまず肯定して
ときどきひどく疲れている

僕達は繋がりあう生き物だ
孤独になりたい願望は
外側が存在しなければ生まれない

僕達は愛を語る生き物だ
言葉にしなければ伝わらない
だが、その尊さ

2007/09/25 (Tue)

[54] グロテスク
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野菜ジュースは
ヘルシーで
カラフルで
何だかグロテスク

飲み干す背中は
とても綺麗で
何も身に付けないのは
何だかグロテスク

記憶がもたない男が
身体に言葉を彫る映画
実に効率的な教訓
何だかグロテスク

僕の右腕には
サイコロが転がってて
君の腰には
バラの花が咲いてる

考えてみたけど意味は無い
繋がりなんてない
触れ合いたいだけは
悲しいだけで
何だかグロテスク

2007/09/22 (Sat)

[53] かぜひき
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何となく
タイミングを逃した言葉が
音も出ないヘッドフォンから
音ばかりの世界に向けて
季節を少しだけ戻す

三振してアウト
脱力感に似ている
きっと底なんてない
雲のスキマの空が混じって

一番逢いたい人
見つけた気がした

微熱にやられている訳では
ないけれど

2007/09/20 (Thu)

[52] 虹のセピア(あいるくんと共作)
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例えば、
君の好きなところ
数えていて指が足らない
不器用で不自由な
そんな色をしてた

一歩目、
走り出す理由なんてもの
背中に生えていて
手は触れても見る事はない
明け方の虹を追って

いつだって
馬鹿みたいに
息を切らして
虹の向こう側を望んでいた

君の向こう側
声が届くまでの距離

2007/09/19 (Wed)

[51] 座禅、所詮は戯言
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情事!
眠らずに朝まで
枕元で語り合う
長い睫毛にかかる朝日を
優しくとり除く
「愛を囁いてみて下さい」

勿論、全て空想
二次元から四次元までの間
徒歩5フンのマジック
コンビニへ向かう
目の前を通り過ぎる
銀色の列車の三両目あたり
通せんぼされた自分は
忘却曲線の頂上にいる
得るものを失っていくのは
か い か ん
もがいている
脅迫じみた煙草のパッケージ
「あなたは死にます」
あぁだから何時かは必ず
どこか欠けている
落ち着ける
情事!

2007/09/19 (Wed)

[50] キネマ
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空の色が
最近変わりました
こちらから

大切な人へ
海の向こう側なんて
夢でだって観た事はない
だから夢では逢えそうにない

大切な人へ
また今度って言える
最近までその嬉しさは知らなかった
届ける事はないけれど
きっと分かってる

大切な人へ
故郷の空はきっと同じ色だ
まだ答えは出ていない
そんな色だ

大切な人へ
大切な一人へ

2007/09/18 (Tue)
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