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都森 善太の部屋


[138] 君が見棄てた街
詩人:都森 善太 [投票][得票][編集]


遅れて鳴る
目覚まし時計
握りしめた液晶は
体温に近くて遠い

今日かいつかの出来事

遅れて届いた
最後のありがとうは
読まずに消そう
痛みも感触もなく

今日かいつかの出来事

僕らを消した
君が見棄てた街に
その新しい朝に
長い夜の終わりに
きっと愛されていた
世界に
ほら
そして世界は
ベランダから見える程度
君がいた風景


2009/02/01 (Sun)

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