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都森 善太の部屋


[139] ノッカー
詩人:都森 善太 [投票][得票][編集]


孤独な鼓動と混ざりあう
ノックをカウント
静かに呼吸を留めて
僅かにありふれた雑踏の中で
乞われた、壊れた

「ひと昔前の愛は
そりゃ良かったものさ」
静止

その回転を止めれば
消えてしまう
オルゴールの名曲みたいに

どんな囁きも
やはり心臓には追い付けない
秒間
どこまで感じればいいのか
分からない
病状
それはきっと
亡くした感情だったのか
それとも

2009/02/08 (Sun)

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