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都森 善太の部屋


[144] プロペラ、曇天の予感
詩人:都森 善太 [投票][編集]


叫んでいた
いつか。今にも飛び立つ
偏翼機の爪先
唾を吐きつけて
滴ら
云々傾く面倒な相づち共
雨は優しくなんてなく
冷たくもなく
ただ重く支えを失う
雲と雲の向こう側
言葉は消えてった
あれから曇天の予感に
よく似た俺は
ずっと空腹のまま
惑星の一隅から一隅。

2010/03/29 (Mon)

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