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旅人モドキ(左利き)の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] #0001
詩人:旅人モドキ(左利き) [投票][編集]

青春バカがここにいて ひたすら情熱を投げかける
その瞬間だけは
高鳴る胸の鼓動を抑えきれず
思いを伝えたい 表現したいという衝動に駆りたてられる
いつのまにか
日常が描かれたキャンバスをはみだして
広がってゆく風景を書きつづっている いくつかの言葉に乗せて

2013/01/30 (Wed)

[2] #0002
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大海原が 沈みゆく夕陽の光を受けて
ひとすじの輝く道ができる
大空には わた雲がいくつも浮かび 白と群青のコントラストをもたらし
にじんで見える水平線のかなたで交じりあう
きみが大切な何かを失っても すべてが終わるってことじゃない
かすかな希望でも きっと残っているはずなんだ
それなのに きみは世界を見捨ててしまいたくなる
世界がきみを見捨てちゃいないのにね
やがて頭上には 満天の星がひしめきあい 夏の大三角やアンタレスに
きみは心を奪われる
ほら美しいきらめきが だいじょうぶだよと 語りかけているようで
きみは元気づけられ 新たな旅路を歩むだろう
あやしげな月のたたずむ夜空に
せめて一発は でっかい花火を打ち上げてみようか

2008/11/16 (Sun)

[3] #0003
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これって恋なんだろうか
朝のニュースを見ているときも 蒸し暑い午後に汗びっしょりで歩くときも
おれの頭から離れないのは
きみが精一杯の力をふりしぼって つかみとった成果と ガケっぷちでの粘りづよさ
たとえ裸の王様だとしても
恥じることは無い きみの心意気に拍手を送ろう ほれちゃったよ

2008/11/16 (Sun)

[4] #0004
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どうして伝わらないんだ おれの言葉は空回りするだけ
たとえ自らの誤りを認めたところで 残るものは喪失感のハズなのに
好きなように生きて
幸せを探求することが わがままで非常識だと言うのか
だれだって多かれ少なかれ そんな欲望を背負って 軌道を外れてみたいんだろ
勘違いかな そんな事をいつも考えすぎて もう脳までグチャグチャして
とことん酒をあおり 憤りやくだらない苦痛を吐きだす
気がつきゃ風呂場で寝過ごした
きみの揺るがぬ初志を どうか聞かせて

2008/11/16 (Sun)

[5] #0005
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おれは奇跡を信じない
涙があふれるほど感動的なシーンの陰で 幾万もの生涯が失われてしまう
災害の恐ろしさを見すごしたくないから
おれは正義を信じない
その価値観に振りまわされ 殺し合いをくり返した
歴史の虚しさを顧みずにはいられないから
きっとムダな抵抗だろうけど どうでもいい事だよと 笑いとばしたい
あるときは調子に乗ってふざけたり 身勝手なふる舞いをしても
結局は認められたい
たとえ死をもうすぐ迎えるとしても
悔やまないとキッパリ言える 道のみを歩きつづけよう
ひたむきだけど 浅はかな理想を
ずっと貫いて進むぞ

2008/11/16 (Sun)

[6] #0006
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眠たがるカギ
キモかわいいと評判な まぐろの眼球
世界遺産に登録へ 最古のゴミ屋敷
ろくろっ首ご愛用のタートルネック
酸素につまずく癖
うごめくアリは山手線ゲーム
筆頭株主となった切り干し大根を 社員みんなで食べつくすチームワーク
キャバクラに現れる ハンカチで汗をぬぐう河童
恐竜が流した涙の化石
そんな空想を浮かべて独りほくそえむ
ちっぽけな存在

2008/11/16 (Sun)

[7] #0007
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早朝から夕暮れまで
アチコチ移動したもんだ
お昼ごろには学園祭で活気づく
かつて通ったなつかしい校舎をめぐり
今はあるくと数時間はかかるばしょで
フェスタ会場でやすらぐ人の往来をよこめに
くらがりに紛れつつヒッソリと座って
客席や舞台のようすをうかがって居るんだから
やがておれは缶コーヒーのくちを開ける
もう年齢制限にしばられる歳じゃない
だからといって
いちにん前のオトナだという訳でもない
ハンパなときを生きているのさ
漠然とした不安をかかえつつ
己がすすむこれからの道筋を
このアシで固めていくんだといい聞かせる
しずかにウタを聴きながら
ゆっくりとブラックをのどに流しこみ
ただ目のまえにあるステージにむかって歩むのだろう
そこに立つモノの迫力をたしかめる為
たよりない足跡をどうにか刻みつけ

2008/11/16 (Sun)

[8] #0008
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かすかな命の 芽ばえる若樹にとまって
鳥がさえずり そこから飛びたつと はばたく風で
すすきの穂をゆらし 葉を食べている
ばったが跳ねまわり そばで羽を休めている
ちょうちょが急上昇し そのまま島を離れ
はるばる海を越えて 彩り豊かな新天地へ ひらひら舞い降りると
咲きほこる花びらには 渇きをうるおす 朝露のかけら

2008/11/16 (Sun)

[9] #0009
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話せばわかり合える とは限らない
それでも命のつながりを 大切にしたい
人が生みだした物に 完全なんて期待できない
新しい概念を否定する頭は
いずれ時流から 取り残されるのだろうか
それでも伝えたい言葉がある
最初は押しつけ だったかも知れない
だけど六十年も手を加えず 世代を越えて理解の輪を築いた
得がたい歴史は胸を張れるはず
抑圧者を拝みあがめる祈りなど きっと届かない
友を信頼する心情こそが宝
すばらしい現実が 涙と感動を呼ぶのだから
仲間を助ける熱い闘志は 歓声のために活かしてほしい
悲鳴に潔く さよならを告げよう いまだ希望の途

2008/11/16 (Sun)

[10] #0010
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ちょっと切ない話が ラジオで流される
ともに支えあった人を亡くして かけがえの無さとさびしさを知り
好きというひと言を 告げるタイミングを逃して
半年たった今も後悔している
きみが苦しむ感情のすべてを おなじ体験もせずにわかる事は
きっと難しいだろう
思いがけない惨劇によって あっけなく死は訪れる
おれたちは哀しいほどに愚かで
それさえ受けとめられず だれかを憎しみのままに痛めつけ
傷ついた心を容赦なく追いつめてしまう きみが自分を責めるより
胸に秘めたかがやける琴線をかき鳴らし
生きるすべを模索する方が はるかに価値が高いはず
一番星に重ねた想いのなかで キズナは消えないんだ

2008/11/16 (Sun)
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