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SADの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] 八月
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何してんだろって
ふと気付くことがあって
そんな時は
何もかもが間違っているような気がしてきて
プランターよりも大きな向日葵や
道端のフェンスのしぼんだ朝顔の花が
薄明るい7時の生ぬるい風の中
妙に目についてくる
考えているのはいつも同じことで
その悩みを持ち始めた頃から
ずっと周り続けている
待ち合わせているあの人は
なかなか心を見せてくれなくて
会うたびにせつなさだけを連れてくる
あの人を待つ間に目の前を通る車は
当たり前のように今を擦り抜ける
この街に対する自分の比重が
ずれ始めてきているのに
白い月の影は
だんだんとはっきりしてきて
真夏の夕べのはりつく蒸気が
はなれていく心をつかまえる

片想いを告げたあの日から
表情の無くなったあの人が歩いてくる
目も合わせずに約束の場所へ
少しだけ前を歩く姿を
右目でとらえて 左目は伏し目がちに
アスファルトが冷めはじめて
動きやすくなった足とは裏腹に
周り続ける痛みは引きずって
それでも街は流れてて
二人の間に入り込んだ夕闇も
少しずつ色を変えていく
小さな自分に気付いた時に
何してんだろってふと気付いても
いつのまにかそのまま流れてて
月は知らぬ間に黄色くなり
空き地の虫の音も数を増す
ちょっとづつずれだした自分に
動きを止まぬ街の風がずっと付いてくる
行き先は多分決まってて
今までも 
これからも
間違っていると気付きながら
押されて 引かれて
月とあなたを追いかけながら
歩き続ける

2004/08/28 (Sat)

[2] しあわせになりたい
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幸せになれないから
形だけでも出来るだけ幸せに近付いてみようと思う
すごく幸せなふりをしてみたり
幸せに一番近い所で
暮らしたりしてみよう

しあわせになれないから
本当にわかっているから
出来るだけそれで満足しようと思う

2004/08/29 (Sun)

[3] 覚悟を決めて
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1日1日近付いてくる決断の日が
終わりなんだという気持ちと
始まりなんだという気持ちが
行ったり来たり
会えなくなる人のことを考えて
ふと立ち止まろうとしたり
いけない いけない
なんて無理に進もうとしたり
結構力のいる事だったりするから
覚悟を決めて気合を入れて
 
行こう

誰も引っ張ってはくれないから
行こう
たとえそこが光の無い世界だったとしても

2004/08/30 (Mon)

[4] ジレンマ
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あなたの優しさを素直に受け取れないのは
あなたの考えがわかってしまうから
外れたことが一度も無い
カンだけは誰にも負けない
あなたのことに関してなら
どんなことでもわかってしまう
わかりすぎて 苦しいときもあるし
わからなくて 苦しんでいる時もあるのにね

本当はわかっているんだけど
分からない振りをしてるだけ
あなたが 私を好きではないこと

嫌いではないっていうのは
好きじゃないの丁寧語だね

あなたが私のことを
この半分でもわかってくれたら
どうなるかな

お互い だましだまされ
傷つくだけだね
きっと

2004/08/31 (Tue)

[5] 少しだけ
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あなたの為にしたことすべて

無駄になってしまった

これからは少しだけ

自分に還元しよう

良く頑張ったねって

2004/09/01 (Wed)

[6] HELP ME
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声が聞きたいのに
怖くて電話ができない
話したいことはいっぱいあるのに
冷たい声を聞いたら
何も話せなくなりそうで
無理に一人で明るくしゃべるのも
無駄な努力になってしまって
余計に落ち込んでしまう

誰か助けて
こんな私を

2004/09/01 (Wed)

[7] 九月
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せっかくの大きくて丸い月が
ビル達に隠されてしまって
電車の窓からでは
見続けることができない
重たそうな濃い黄色の月も
ビルの群れから抜け出した頃には
すっかり色も褪せ 力を失っていた
いい加減慣れきった夜勤でも
何でこんなことしてるのだろうって
思ったりする 
こんな月の日に思ったりする

壁を這う蔦が怖いぐらいに勢いよく
生きていた
日が当たらない側の壁は
一面深緑色に見えた
重力に引っ張られているのか
行き場を探しているだけなのか
下へ下へと伸びていた
電車を待ちながらずっと見ていた
何で生きているのだろうって
何を探して生きているのだろうって

2004/09/02 (Thu)

[8] ばらばら ばらばら
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いつもの自分じゃない
宙に浮いたまま
浮ついた心が
どんどん引き起こす
散々な事態
早く早く元に戻って
明日あの人に会う前に
雨が降りそうで降らない
湿度の高い嫌な日
全てがおかしな方向に
散っていった
自分もそれに
引きちぎられて
ばらばら ばらばら
忘れていた苦しみさえも
呼び覚ました

2004/09/03 (Fri)

[9] 消えてしまいたい
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明日は頑張れないよ

きっと顔を見ることさえできない

食べ過ぎたお腹のあたりが苦しくて

それなのに解消されないストレスが

最悪の自分と

最悪の事態を呼び寄せた

見え始めた光など

何にもなくなって

残っているのはただ後悔

何で好きになったのだろう


あれほど

ならないと決めたのに

2004/09/04 (Sat)

[10] ぎりぎりで生きてる
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会えないのは

努力が足りないから?

それとも

愛情が足りないから?

だとしたら足りないのは

誰のせいなの?

会いたいと思ってくれてないの?


メーターが振り切れてしまうよ

ぎりぎりで生きてるから


これ以上私を崩さないで

稲妻に打たれて

どこかに埋まってしまうよ

このままじゃ

2004/09/05 (Sun)
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