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深夜
静かなスコール
無言の「助けて」
濡れた睫毛
目覚めれば
唇に
キスの嵐
外は馬鹿みたいに晴れた
五月のことだった
「晴れ男」
そう名付けたら
彼は少し喜んだ
雨はやんだのに
私の心はずっと
曇り空
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眩しいくらい晴れた
春の日の朝だった
小さい てんとう虫
「良い事があるんだよ」
大きく優しい背中
あの人のもとへ
春風に放て
もう一度
眩しいくらい晴れた
春の日の朝に
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小さないびき
小さな部屋に響いて
好きにかわった
眠れない私
大切な人の事を考えて
息を止めて流した涙
嘘の眠りを演じた私は
すごい女優
女は嘘が上手いのね
髪をぽんぽん 優しく二回
涙の跡をなぞって
おでこに温かい唇
忘れやしない
一生の記憶
何も言わずに
私を女優してくれたのは
嘘つきで優しい
しゅう
ごめんなさい
言えたらよかったな
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不吉な手の平も
油性マジックで線を描けば
ほら ね。
幸の運勢
生命線も
太く
何事も成せば成るんだよ
あなたは言った
私は手の平を見て頷いた
いつかきっと
ほら ね。って
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私の鞄についてた
てんとう虫
「良い事があるんだよ」
てんとう虫は
幸せだから
逃がしてあげる
優しい背中を見ていた
私は彼を
苦しめてしまった
私は彼を
苦しめた
私の病
彼の体
入り込む
私は彼の人生を
狂わせた
ごめんなさいと一言
言えない私が許せない
怖い
憎い
自分自身
誰にも言えない
なぜ生きてる?
淋しすぎるね
てんとう虫
赤は血
黒は罪
良い事ってなに?
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あぁ…
多分こんな感じで
呆気なく静かに
目の前から
消え去るのでしょう
あぁ…
多分こんな感じで
現実が非現実のように
淡々と周りは進んでて
悲しみも忘れ去るのでしょう
大切な人よ
生まれかわったら
また逢いましょう
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朝の目覚め
目を開けたら
君と目が合った
君は男の子
君は桃色の肌
君は柔らかい
君は細長い
今朝の君は
ちょっと笑ってる?
可愛い ぶぅちゃん
大好きだょ
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甘い洋菓子
オムハヤシ
ガムテープのにおい
オキシドールのにおい
炭酸が抜けたサイダー
にぃ62%
映画鑑賞
求肥
毎日 毎日 疲れる
毎日ひとつ
好きなものを味わえたら
それは幸せ
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きっと運命
あなたと私は
遠い昔から繋がってた
結ばれなくても
どこか遠くでかたく
結ばれてる
「優しい」
それは違う
責任のようで…
責任ではなく…
ただ
放っておけない
本当は悲しい
とても悲しい
だけど安心する
だから言わない
好きとは違う
大好きとも違う
大切じゃないけど
どうでもよくない
幸せであってほしい
笑顔でいてほしい
愛は知らないけど
この感情が愛なのかな
この身体が無くなっても
きっとまた巡り会う
深く深い
あなたと私は
運命