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美知の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] ドッペルゲンガー
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†ドッペルゲンガー†




鏡に両手を当てて覗きこんだら

僕じゃない僕が笑った

僕はもう一人の僕に出会った

何故か

そいつには色がなかった

モノクロの世界で生きてきたと

そう言ったんだ

現実は綺麗事じゃ行きていけない

本当の世界は…汚いのだと

色鮮やかな世界はただの仮面で

それを剥がせば

人は欲望を剥き出しにした獣に…変身するのだと

「悲しい世界だね…いや、人間が高望みしすぎた結果なのかな」

僕がふいに漏らした言葉

そして次に鏡を見た時には

そいつはいなくなっていた



そういえば



「僕にも仮面…あるのかな」

2005/12/15 (Thu)

[2] 布団
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†布団†



いきなりだけど

布団って、いいよね

一日の疲れを癒してくれる

不思議な布

ただの布なのにどうしてだろう

こんなにあったかくて

優しく僕を包んでくれる

ほら 昔もあったよねこんな事

まだ産まれてない頃にも

布団みたいにあったかい場所で

僕は護られてたんだっけ

ああ

だから僕たち人間は常に

何らかの温もりを求めるんだね

改めて言うけど

やっぱり

布団って、いいよね

2005/12/16 (Fri)

[3] 原石
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†原石†



君の中には無数の可能性が

眠っているよ

その中にはあなたにしかない

磨けば磨くほど輝く原石が

眠っているよ

あなたはまだ

見つけられていないだけ



でもね

それを見つけるには随分と傷を負うかもしれないね

だって

磨けば磨くほど輝く原石が簡単に見つかるほど

上手い話なんてないでしょう

あなたの中に眠る原石を採掘するには

あなたにまとわりついている岩を砕かなければならない

例え傷ついても悲しむのはやめにしよう

だって

傷ついた分だけあなたは原石に近づく事ができるのだから

あなたが今傷ついているとしたら

それはあなたが生きている証

勲章なのだから

2005/12/16 (Fri)

[4] 被害妄想
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臆病な僕は

些細な事を気にしては

自分を自滅へ追いやっている気がするんだ

人の言葉や視線や表情をうかがっては

間違った分析を繰り返し

何の罪もない人々を敵とみなし

無駄な警戒心を抱いては

無理な表情をつくり

不自然な人間関係のまま毎日を過ごす

疲れるのは僕だけだとわかっているのに

馬鹿な僕は同じ事を繰り返しては

後悔している

人を信じきれない僕自身に僕はうんざりしている

一度でも敵とみなしてしまった皆

本当に弱い僕でごめん

もっと強くなれたらいいのにな

いつか、きっと

2006/02/25 (Sat)

[5] 保健室
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あなたは元気ですか?

身体はもちろん

心はどうですか?

萎れた花には水をあげるように

疲れた身体には休息を

怪我した心には…

誰かがそっと

絆創膏を貼ってあげよう

2006/04/28 (Fri)

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