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四季の旅人(畦道)の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1] sanday
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SANDAY

今日はSANDAY
7歳
人なら44歳
そう
愛犬の誕生日
いつも一人で迎える
蝋燭の灯らない
寂しい誕生日
知らない
無関心
関係ない
動物の誕生日
冷たい人間たち
彼らも生きているのに
老いたら人と同じ邪魔者扱い
話せない
弱い生き物だから
抱きしめて
生きている限り
守ってやりたい。

2007/11/09 (Fri)

[2] 琵琶湖
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琵琶湖

近畿の水瓶
琵琶湖
この図体の大きな湖が
いま
病んでいる
水流は止まり
酸素が湖底まで届かないため
湖底は汚濁されて
糸蚯蚓のみが生きている
温暖化のため
山に降る雪は少なく
僅かな雪融け水も
人工の堤で堰きとめられ
水は細く
川は干しあがり
雑草が茂る
精気のない川の流れ
進む水の汚染
湖の肥満
湖底にアオコが茂り
水が死を迎えている。

2007/11/10 (Sat)

[3] にわか雨
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にわか雨

ある地方では
狐の嫁入り
初冬に始まる
気まぐれの空模様
時雨
泣きそうで泣かない
強がり
それが
つい
何かの拍子で
ワァーと泣いて
その泣きも
暫らくすると
泣き止む
どうしようもない気まぐれ
もう
そんな冬を思わせる
空模様。

2007/11/12 (Mon)

[4] カフェで
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カフェで・・・

いつものカフェで
向き合って
熱いカフェオレを口に運ぶ
いつも
お喋りは同時
あの時のこと
あの想い出を話していく
時には熱くなり
情熱をカップにつぐように注いで
夢中になった日暮れ時
横で話す人も
ウインド越しに通り過ぎる人も
瞳には映らない
あなたの
灯りのような瞳
カップを持つ細い指
微笑みの唇に
時を忘れている。

2007/11/13 (Tue)

[5] 染め
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染め

紅葉
それは反物の染織
染め
微妙で繊細な染めの技法
加賀友禅
染められて
一枚の反物に仕上がる
それは
秋仕立ての
鮮やかな染め上がり
春夏と下絵を書いて
温めた素案を
時をかけ
画に描いて染め上げる
初冬
木枯らしの川の流れに晒し
時雨で染めて
多彩に仕上げる一枚
華麗な筆使いで描かれた秋模様
繊細な染め
綺麗な染め模様
この色
この染めは
人には作りえない
匠の技。

2007/11/14 (Wed)

[6] 伏見の酒
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伏見の酒

古から作られた
日本の酒
今では機械化され
余り人の手を使わない酒作りになって
米と同じ
飲まれなくなった
日本酒


京都の伏見に
酒の季節が来て
軟らかい水と新米を使い
匠の技で
杜氏が
美味い酒を仕込む


受けない
飲まれない
親父の日本酒
一升瓶と椀で酌み交わし
語られる事のない
古の酒。

2007/11/15 (Thu)

[7] 落ち葉
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落ち葉

いま
落ち葉が散らばる
それは
朽ちた残像
涙の痕
落ち葉の一枚を手に取って見ると
死に顔が綺麗
散り始めの
美しい色彩の名残の残像が残っている
掻き集め
両手で抱きしめる
温かい
生きている森の温もり
私の冷えた身体を
優しい温かさで
包み込んでくれる。

2007/11/20 (Tue)

[8] 老いた母
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老いた母・・・

老いた母を見ていると
汚いものを見るように母を見てしまう
老いた人に出会うと
つい
母と交差させてしまう
老いて寂しいだろうから
帰って
話し相手になって
いろいろ聴いてあげよう
そう思うけど
行動が伴わない

忘れた頃に行くと
暗い
寒い部屋のなかで
ぽつんと一人
ぶつぶつ言いながら
座っている
母が待つのは
息子の私なのか
考えると自己嫌悪に陥る
老いた母の家には
誰も寄りつかず
荒れている
日頃は
出来た息子と言われたが
いまの私には
何も出来ない
やはり
私も他の人と変らない
最低のひとりかも知れない。

2007/11/22 (Thu)

[9] 15分の旅
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15分の旅・・・

私のいつもの
15分の旅が
ここ丹波橋の駅からはじまる
丹波から四条まで
昼寝旅に丁度いい時間
電車が動き出す時に
ぐらぐらゆれて
ゴートンゴートンと動きだして
横にゆれ
縦にゆれ
いい感じの導入剤
深く
一時の間
幸せにひたれるいい時間
動いたかな・・・
もう次の駅だ
無粋な車内放送と発車ベルがなければ
夢の中にいれるのに
3分後には
目覚ましの声が待っている。

2007/11/25 (Sun)

[10] 眠り
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眠り

いま
深い眠りが
悩む心を
深海の底に沈めてくれる
この沈下
眠りこそ
悩みからの逃避行
苦悩と挫折
癒されない心
全てを
忘れるために
眠りの中に閉じ込めて
一夜の時間を使って仕舞い込む
一期の安らぎ
すべての癒し
束縛されないで得る事が出来る
唯一の時間
それは
買う事ができない
癒しの眠り。

2007/11/26 (Mon)
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